デッサンを初めてやっていくとなれば、まずは必要な道具を揃えることころからスタートです。
デッサンと言えば、紙と鉛筆、消しゴムくらいあればいいと考えがちかも知れませんが、実はその他にも揃えるべき道具が意外とたくさんあるのです。
というわけで、今回はまずは揃えるべき道具として必要なものをご紹介し、さらに初心者の方があれば便利だと感じる道具などについても解説していきたいと思います。
目次
【デッサン初心者】鉛筆以外に必要なものや道具の名前とは?
それでは次に、デッサンを描くための道具について経験を踏まえて最良のものを提案していきたいと思います。
デッサンと言えば、鉛筆と紙があればできるモノと思われがちですが、デッサンをしっかりと始めていくのであれば、必要な道具はたくさんあるのです。
この道具選びや、道具の使い方をより理解することもデッサンの上達において欠かせませんのでしっかりと理解して使いこなせるようになるといいですね。
まず、基本的な道具一式として、
- 鉛筆
- 鉛筆ホルダー
- 練り消しゴム
- プラスチック消しゴム
- カッターナイフ
- 画用紙
- カルトン
- スケッチブック
- 目玉クリップ
このあたりの道具が必要最低限だとと考えられます。
他にも、より便利な道具もいくつかありますが、今回は最低限の必要な道具類について説明していきたいと思います。
最初は、これだけでも一式揃えるとなると高額に感じるかも知れませんが、基本的な消耗品としては鉛筆と画用紙くらいだと考えられますので、長期的に考えて一定の品質のものを最初に揃えておくと良いでしょう。
鉛筆以外に必要な道具の具体的な使い方も紹介!
それでは、鉛筆はもちろん必須アイテムですが、その他にどのような道具が必要なのでしょうか?
その具体的な使い方についても解説していきたいと思います。
鉛筆
まずは、鉛筆です。
デッサンにおいて、コレがなければ始まらないというくらいに必要な道具です。
もちろんデッサン以外にも、ラフスケッチをする場合やエスキース(下絵)の際や、アイデアをメモするときにも使えますので、日常的に使いこなしていくことで、鉛筆の使い方や持ち方、自分にあった種類などを見つけていけるといいですね。
鉛筆ホルダー
鉛筆ホルダーがあれば、短くなった鉛筆もギリギリまで使うことができて経済的です。
基本の道具として、持っておくと活躍することが多いはずです。
よく使用するBや2Bなどの濃さに使用することを考えて、2~3本ほど用意すればいいと思います。
練り消しゴム
デッサンの際には、非常に便利な道具となります。
「練り消しゴム」を使用することで、ふつうの消しゴム(プラスチック消しゴム)では出せない微妙な陰影の表情などをつけることもできますし、画用紙を傷めにくいという点でも優れています。
モノクロの世界であるデッサンにおいては、黒は鉛筆で描き、白はまったく鉛筆を乗せないか”ネリケシ”を使用して描くという考え方になります。
いろんな使い方をマスターして、表現力の幅を増やしましょう。
プラスチック消しゴム
画用紙の表面を傷つけないようにするため、研磨剤の入っている「プラスチック消しゴム」は、頻繁に使うことはありませんが、仕上げの段階や特にハイライトになる部分に使用することで、非常にきれいな仕上がりを演出できる道具として必要です。
その他、画用紙の汚れてしまった部分を消す際にも仕上げの際に使います。
カッターナイフ
鉛筆を削る際に使用するため、必須アイテムです。
鉛筆をデッサンで使用する際には、鉛筆削りで削ったときよりも、芯を長めに出しておく必要があるので、自分でカッターナイフで削っておく方法がスタンダードです。
画用紙
画用紙もいくつも種類がありますので、いろんな材質のものを試してみてもいいかも知れません。
ただ、表裏があるので間違えないように使用しましょう。
ザラザラした面とツルツルした面がありますが、一般的にデッサンの際にはザラザラした面を使用して描いていきます。
そのほうがより様々な表現が可能になり、鉛筆との馴染みの良さがわかると思います。
カルトン
カルトンとは、デッサンを描く際に、画用紙を固定する板のようなものです。
大きさは、さまざまなものがありますので使用する画用紙のサイズに合ったものを購入する事が望ましいと考えられます。
「大は小を兼ねる」なんてコトワザもありますが、大きすぎるとモチーフが見えづらくなったりと不便に感じる事もありますので、使用頻度の高いサイズを選びましょう。
ちなみにカルトンは2枚構造になっているので、画用紙を挟んで持ち運ぶことも可能です。
スケッチブック
こちらは、クロッキー帳などと呼んだりもしますが、総称してスケッチブックと定義しております。
スケッチブックは、主にデッサンを描き始める前の段階に使用します。
主な用途としては、「構図を考える際」や「エスキース(下絵)」に使用し、モチーフの特徴をザックリと把握し、デッサンの作業をスムーズにするための準備運動に有効であると考えられます。
このように、スケッチブックにいくつか小さな枠を描いて画用紙に対してどのようにモチーフを配置しておこうかと考えます。
横構図か、縦構図かについても、この段階で決定しましょう。
①まずは、一通り構図を考えます。(3パターンくらい)→②→③の順番で、決まったら補助線を引いて大体の位置関係を把握しておきましょう。
初心者の段階では特に、構図を考えるという作業は難しく考えがちかも知れませんが、何度かやっていくうちに慣れてきますので、スケッチブックで予め予習をしてから、モチーフが素敵に見える構図をしっかりと考えて狙ってみることが大事です。
目玉クリップ
画用紙をカルトンに固定するために使用します。
しっかりと強度がある上に、そこまで画用紙に圧をかけすぎないため画面の損傷を最小限に防ぐこともできます。
カルトンを使用しない場合は、直接パネルに水張りをして固定するという方法もあります。
初心者が持っていると便利な道具とは?
それでは、次に特に初心者の方が持っていると便利な道具について、解説していきたいと思います。
デスケール(デスケル)について
まず、初心者の方がよくつまづきやすいと言われているのが、「形を正確に取る作業」です。
この形を正確に取るというスキルは、とにかくたくさんデッサンを描いていって慣れていくより他ありませんし、どんなに技術の高い人であっても繊細な感覚が求められるポイントになります。
そんな高度な技術は、特に始めたての初心者の方にとっては悩みの種かもしれません。
もしももっと形を正確に取りたいと言うのであれば、「デスケール(デスケル)」があると理解しやすくなるため、効果的かも知れません。
デスケールとは、画像の通り等分割された線が入った透明の枠の事です。
構図を決定する際や、形を取るときの補助的な役割をしてくれるため、非常に便利です。
デスケールは、厚紙や黒糸などを用意すれば、自分で作ることもできますし、はじめて間もない時期であれば作っておく事をオススメします。
- デスケールでモチーフを見る時は、まっすぐに腕を伸ばして固定した位置から見ること。
- 腕の位置を固定しなければ、その都度ズレてしまうので注意しよう。
さて、以上の点がデスケールの使用方法についてでしたが、手を使って大体の位置関係を把握する方法もありますので、こちらも覚えておくと手軽にできて便利です。
左右両方の手の人差し指と親指を使って、アルファベットのL字する方法です。
それを合わせることで、長方形の形を作ることができますね。
羽ぼうきは必要ないってホント?
それでは最後に、デッサンにおいて「羽ぼうきはホントに必要なの?」ということを持論を混じえて解説したいと思います。
結論から言って、「羽ぼうき」は特に必要ありません。
デッサンを始める際には、基本的な道具として勧められることも多く、あると便利な場合もありますが、持ち運びにもジャマになることが多く、結果的に使用頻度は少なくなります。
そもそも「羽ぼうき」の役割とは、消しゴムの削りカスなどのゴミを画用紙の表面を汚すことなくキレイに掃いてあげるための道具です。
ということは、消しゴムの削りカスが無いと使わないのですが、練り消しゴムを多用するデッサンのシーンでは、結局そんなに必要だと感じた事がありません。
息で吹いて払い落とすか、もしくは指パッチンの容量で、画用紙の軽く叩いて払い落とす方法が早くて楽チンだと思います。
こちらは、好みの種類の話にはなってくるのですが、購入するべきか悩んでいる方は、必要ないと思ってもらって大丈夫です。
まとめ【デッサン初心者】必要なものや道具の名前について
今回は、特にデッサン初心者の方が必要なものや道具の名前、そして使い方についても解説していきました。
最初に揃えるべき道具がたくさんあって、少し驚いた方もいらっしゃるかも知れません。
しかし消耗品としては、「鉛筆」「画用紙」そしてたまに「練り消しゴム」が必要になってくるだけで、揃えてしまえばあとは実践に集中するのみとなります。
デッサンにおいての道具の使い方は専門性が高いこともあり、使い慣れるまでに時間がかかるかも知れません。
このあたりも初めての段階では仕方がないことですので、諦めずに何度も挑戦して少しずつ慣れていきましょう。
道具を仲良くなることがデッサンの上達にも繋がります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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