今回は、デッサンに取り掛かる前に必ずやっておきたい鉛筆の準備についてです。
通常の鉛筆の削り方とは違って、デッサンを描く場合の鉛筆の正しい削り方について、順を追って説明していきたいと思います。
その他にも、何げに迷いがちなデッサン道具をまとめて入れておくための『道具入れ』には、どんなケースを使えばいいのかについても考えてみました。
目次
【デッサンの鉛筆】描きやすく正しい削り方のコツとは?
それではさっそく、デッサンの鉛筆として描きやすくてオススメな正しい削り方のコツをご紹介していきたいと思います。
この写真の鉛筆は、すでにデッサン用に削り終えた状態です。
ちょっと特徴的ですが、デッサンの際に使用する場合は、鉛筆の芯を長めに出してあげると描く時に使いやすく表現方法の幅も広がるためオススメです。
すでにお気づきかと思いますが、1本ずつカッターナイフを使用して削っていきます。
デッサンの鉛筆|正しい削り方のコツを解説
それでは、写真と合わせて順番に説明していきます。
こちらは、ごく普通の鉛筆削りで削った状態です。
カッターナイフで削った状態とは、かなり違うことがわかると思います。
まずは、この状態まで鉛筆削りを使ってもいいです。
個人的には、楽に均等に削れる気がするのでオススメです。(ただし一般的ではないです)
もしくは、まったく新しい状態からスタートです。
①回しながら均等に削っていく
①まずは、木の部分から削っていくわけですが、六角形になっている角の部分を狙ってカッターナイフをあてましょう。
それを均等になるように、1周くるりと回しながら削っていきます。
②鉛筆の芯も長めに出していく
②それを何度か繰り返していきますが、だいたい5~6周でしょうか。
なるべく一回で大きく削ろうとはせずに、少しずつ削っていらない部分を落としていくほうが、最終的に均等にキレイに削りやすかと思います。
このくらいになってくると、鉛筆の木の部分も長く削れたかと思いますので、芯もだんだんと長めに出していきましょう。
一気に芯を出そうと焦ると、木の部分よりも強度が弱いので負荷がかかってしまい、描いている途中なども折れやすくなるため徐々に行いましょう。
③芯を尖らせるように細かくシュッシュッと削る
③最後は、芯の部分をしっかりと細い線も描けるようにするため尖らせていきます。
芯の部分は、そこまで強度が強くないので少しずつ細かく回しながら、全体的に何度も削っていきましょう。
例えばこの時に、すごく尖らせる必要のない種類もあるかも知れませんし、必ず全部同じようにする必要はありません。
ただし、よく使うHB・B・2B・3Bなどは始める前の準備の段階に2~3本用意しておいてもいいかも知れません。
④デッサン用の鉛筆の準備完了!
こちらが完成したものです。
芯を、かなり長く出していることがわかると思います。
そして、デッサンの途中に芯の先ではなく面を用いる場合もあるので、芯の長さに合わせて引っかかりがないように木の部分も長く削っています。
私は、けっこう長くしてしまう方ですが、これ以上芯を長くすると芯の強度が保てず折れやすく逆に使いづらいので、このくらいまでにしておきましょう。
*デッサンを描き進めていくうちに先の方だけ丸くなってしまった時は、ササッとそこだけカッターナイフで削ると、すぐに復活するので楽チンですよ。
以上が、鉛筆デッサンの際に用いる鉛筆の削り方についてでした。
もしかすると最初は、カッターナイフを使って削っていくのが難しいと感じることもあるとは思いますが、必ず毎回と言っていいほどやらざるを得ないので、心配せずとも自ずと慣れていくと思います。
デッサン道具入れに「釣具ケース」がオススメの件。
さて、デッサンをやっていて何げに悩むのが「道具の片付け方」や「専用のケース」がないってことなんですよね…。
というわけで、デッサン道具入れに「釣具ケース」がオススメの件についてもご紹介したいと思います。
「釣具ケース」って、
知ってる人はかなりよく知ってると思いますが、知らない人は見たことも聞いたことも無いのかも知れません。
本格的なタイプだと、このようなものがオーソドックスかと思います。
中を開けるとこんな風に段になっているので、仕分け出しやすくて、たっぷりとデッサン道具を仕舞うこともできます。
ちなみに、こういった本格的なタイプだと1,000円~2,000円くらいでしょうか。
ちなみに、こちらは100均で購入することができるタイプです。
デッサン用であれば、このくらいのシンプルなタイプでも十分かも知れませんね。
機能面とデザインで決めてもいいかも知れませんが、移動しやすく分類しやすいケースにしておく方がすぐに作業に取りかかれて便利かもしれません。
まとめ【デッサンの鉛筆】正しい削り方とは?
今回は、デッサンの鉛筆の正しい削り方とはどのようなものか、ということについて説明していきました。
デッサンを描く上では、芯を長くしておいた方が表現力の幅が広がり、テクニックも増えて描きやすいということも踏まえて説明していきました。
もしかしたら、今どきカッターナイフで削るのかと驚かれた方もいるかも知れませんが、非常にアナログなこの方法がやはりデッサンをしていくためにはとても大切なポイントの一つだと思います。
ちなみに、鉛筆の芯の硬さやメーカーの違いなどによっても、削るときのカッターナイフと芯のアタリ方に変化があるので描く時の参考にもなりますね。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。
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